2023/10/27 毎日新聞にインタビュー記事が掲載されました!

代表の ケイトリン・プーザーが毎日新聞にインタビューを受けました!下記が掲載内容です。          ※毎日新聞より掲載の許可を得ています。

アプリで子どもを守る「ガーディアン」共同創業者 ケイトリン・プーザーさん
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「私がALT(外国語指導助手)として小学校に勤務している時、子どもたちが答えたいじめに関するアンケートが無造作に置かれているのをみてびっくりしたんです」。                                                                                       いじめ・虐待などにつながる子どもの「SOS」を引き出す、小中学生・高校生対象のアプリ「kimino micata(キミノ ミカタ)」を立ち上げたケイトリン・プーザーさん(28)はこう話す。                                                    イギリスのリバプールで育ち、大学では犯罪心理学を学んだプーザーさんは、熊本の小学校で6年間、英語を教えた。「2019年に千葉県で児童の虐待死がありました。あのニュースを見て、私ができることは何だろうと考えたんです」と振り返る。

 イギリスでは個人情報がかなり厳重に管理されている。では、日本の職員室は個人情報の保護を徹底できているのか。もっと先生たちの仕事を軽減でき、子どもたちが答えやすいアンケートはないだろうか。

 プーザーさんは、女性や若者を支援する団体「JSIE」が熊本県内で開催したワークショップで、いじめや虐待を受けている子どもたちが本音を伝えられるアプリのアイデアを発表。最優秀賞に見事輝き、事業の後押しを受けた。22年からは起業人材を育成する会社「フェニクシー」(京都市)のバックアップを受け、熊本から京都に移った。株式会社「ガーディアン」(同市)を設立し、共同創業者・代表取締役として活躍している。

 このアプリは熊本市教育委員会に採用され、21年から三つの小学校で実証実験を重ね、有効性が認められた。教育現場で使用しているタブレット端末で使うことができる。

 子どもはアンケートで現在の心の状態を「幸せ」から「つらい」までの六つから選択。その他にも「食欲がない」「みんなから無視された」「お金や物をとられた」や「家族は汚れた服を洗濯してくれる」など、学年ごとに異なる問いを10~20問、投げかける。

 回答結果の分析から、学校側には、いじめや虐待を受けているかの注意レベルが「赤」「オレンジ」「黄」で示される。細かく状況を書き込めるヘルプボタン、男性の先生には知られたくない話題を保健室の先生にだけ伝えるボタンなどの配慮もある。

 父親も兄も警察官というプーザーさん。「私もいつか警察官になって子どもたちを守りたいと思っていたのですが、ALTの経験を経て、このアプリで子どもたちを守ることが新しい夢になりました」

 厚生労働省と警察庁が23年3月に発表した22年の小中学生・高校生の自殺者数は514人。これは、1980年からの調査で過去最多となった。学校、家庭の問題が原因・動機の多くを占める。

 熊本、そして京都からスタートした「子どものSOS」に気付く仕組み。多くの学校に広がり、一人でも多くの悲しむ子どもたちを救ってほしい。